自分の居場所を探し求めて

幼少期の私はぜんそくがあり、家で独り遊びをして過ごすことが多く、自分は他人よりも劣っているという感情が私の心を支配していました。
外で活発に遊ぶ同世代の子達を、羨ましく思いながら独り工作をして過ごす日々。

ところが小学生のある時、図工で作った作品を先生に褒められた事がありました。
その瞬間、自分の存在を初めて認めてもらえた気がして、とても嬉しかったことを今でも鮮明に覚えています。
すっかり元気になった中学生以降も、表現する自分の奥にある「私だけの素晴らしさ」を探そうと、美術の授業を待ち遠しく思うようになってゆきました。

幼少期に抱いていたコンプレックスから「解放されたい」と望み、自分の居場所を探し続けたからこそ、「花の世界」へと辿り着くことができたと思っています。